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管楽器はウイルス飛散が心配?実験しました。 [音楽教室]

音楽教室の皆さん。そして管楽器を演奏される皆さん。
大きく息を吸い込んで楽器を鳴らす管楽器は、管の先から息が噴き出して、場合によっては感染を広げる可能性があるのでは?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ドイツの交響楽団でその疑問に対する答えを出すために実験を行ったとの情報が、サックスの福住先生より届きました。
DSC_0199 (144x230).jpg
動画はドイツ語なので、ご覧になった後、下記の翻訳をご覧ください。

https://www.br.de/nachrichten/bayern/bamberger-symphoniker-wissenschaftler-messen-aerosolausstoss,Ry6T6OU?UTM_Name=Web-Share&UTM_Source=Link&UTM_Medium=Link

新型コロナウイルスの流行により、管楽器の演奏中に管の先端から排出される空気でウイルス感染の危険があると思われています。
プロの交響楽団でもそれは同じで、ドイツのバンベルク交響楽団でも感染を防ぐために管楽器の奏者はお互いの距離を3~12m取るよう推奨していました。
交響楽団のディレクターのマーカスアックスは、果たして管楽器を演奏すると汚染された空気が放出されるのか疑問を持ちました。
その真偽を確かめるために調査を専門企業に依頼しました。
エルランゲンに本社を置くフライブルク音楽医学研究所より二人の科学者が訪れ、コンサートホールで空気の流れを測るセンサーによって実験が行われました。
また、空気の流れは人口の霧によって可視化され、その事によっても結果が確かめられました。

実験は木管楽器、金管楽器全ての楽器で行われ、バスーンのオープニングフラップからもトランペットのベルにも空気の流れを示す気流の変化は現れませんでした。
同じ条件で人が息を吹いたり、咳をすると目に見えて乱気流が発生します。

結果について医学研究所のベルンハルト・リヒター教授は
「これは私たちの仮説を裏付け、今後観客の前で演奏会を行なう上で大きな裏付けとなると期待できます」
とコメントしています。

同じ実験を実験室でも検証して結果が確認され次第、練習や演奏会再開に向けた計画が練られると思います。

今回の実験結果はバンベルク交響楽団のみならずドイツの130ものプロオーケストラの、安全な演奏会再開に向けた動きに繋がって行くと考えられます。

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